∥shaker home story

独創的な伝統による、

トップイタリアンデザイン


イザベル、バーゼル

35歳 / 

バイオリン職人 /

イザベルは、ほとんど火の消えた薪ストーブの中に薪をいれる前に、優しくそれを鳴らします。「ブナ」ウィンクしながら彼女はそうつぶやきます。まるでその音の鳴り方から、薪の種類を言い当てたように。この優雅な30代半ばの女性にとって、それはほとんど簡単なことです。彼女はバイオリン職人のマスターで、その音だけで、木の種類を識別することができます。木は彼女にとって、いつも特別な意味を持っています。毎日木と共に働き、数え切れないほどの時間を、それを形成し、平らなピースを洗練された楽器に変化させてきました。「バイオリンは、弾きやすく、ダイナミックで、反応がよくないといけない。晴れやかな気持ちを弾き手に運ぶものだから。その素材、寸法、製造方法は、常に正確でないと。」



言うまでもなく、イザベルのスタイリッシュな家にあるひとつひとつの物は、彼女の好みに沿って、バイオリンの部材を注意深く厳選するように選ばれています。「アンティーク、モダンに関わらず、私は常に特別な家具を探しているの」彼女の「シェーカー」のように。イタリアのデザイナー、アントニオ・チッテリオが従来のかまどの現代的解釈として、シェーカーをデザインしました。

線が細く美しい脚が、独特の印象をまとわせ、人々を魅了します。「ときどき、ストーブの足が床についてなく、少しだけ浮いているような気がするの」シェーカーは、軽やかな、伝統とモダンが融合したデザインです。それがイザベルを惹きつけて離しません。「全てが単純だったらいいのだけど」横たわるバイオリンを見つめながら、彼女はそう微笑みました。